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「自分に正直に生きる」ー女性が心身ともに健康でいるための植物療法とセルフケア 前編ー 須藤愛子さん

自身の出産を期に心身のケアの大切さに気づき、フィトテラピースクールで学びを深めた須藤愛子さん。女性が健康であるためのサポートをしたいと、2022年には「The Little Sunshine」を立ち上げ、フィトテラピスト(植物療法士)としての活動をスタートさせた須藤さんに、植物療法のこと、生理期の過ごし方やデリケートゾーンケアについてお話いただきました。

植物療法を日々の暮らしに気軽に取り入れるには?
まずは自分の身体を観察してみよう

植物療法とは、植物の力を使って人間が生まれながらに持っている自然治癒力に働きかけ、心身のバランスの乱れを整え、健康な状態へと近づける伝統的な療法です。具体的には、その人の不調の原因を探り、ハーブを飲んだり、薬効がある食材を食べたり、精油などを使ったりしながら、その症状を癒していきます。

 植物療法を日常に取り入れるためのファーストステップは、自分の身体を深く観察すること。それは自分の内面と向き合う時間を作ることでもあります。我慢を美徳とする日本特有の古い考えがあるせいか、日本人女性は頑張りすぎている人が多いですよね。特に子育て中のお母さんは自分のケアが後回しになりがちです。調子が悪くても身体の声を無視して頑張り続けた結果、病気を招いてしまうケースもよくあることです。大事なのは、自分を俯瞰して観察し、身体が出すサインをキャッチすること。そうすることで、ケアすべきタイミングやポイントが分かるようになってきます。

(写真)須藤さんが植物療法と出合うきっかけになった書籍、東城百合子さんの「自然療法」。フェムケアのことが知りたい方には森田敦子さんの「潤うからだ」がおすすめ。(共に須藤さん私物)

ちょっとした身体の変化に気づくことで
症状が現れる前のケアが可能に

前回の生理よりお腹が痛くなるのが二日ぐらい早いなとか、なんとなく喉がイガイガするなとか。頭痛などの症状が出てから鎮痛剤を飲むというような対症療法とは違い、植物療法というのは、症状が出る前からケアができるもの。なので、ちょっとした身体の変化に気づくことが大切なんです。

日本人は体調を崩すとすぐに病院へ行く人が多いですが、植物療法が根付いているヨーロッパでは、不調を感じたらハーブ薬局へ行き、植物療法士に相談してハーブを処方してもらうなど、まずは自分自身でケアしてみて、それでもだめだったら病院に行くそうです。化学的な医薬と比べると植物の効き目は穏やかなので、例えば、生理の一週間前からPMSをやわらげるハーブを取り入れるといったように早めに対処することで効果が生まれやすくなります。

生理期を快適に過ごすために
植物の力でセルフケアを

基本は、身体を冷やさないこと。使い捨てのカイロでもいいのですが、私が愛用しているのは、電子レンジで温めて使用するチェリーの種が詰まったチェリーストーンピロー。チェリーの種は中が空洞になっているので、そこに温かい空気が溜まって保温効果があるんです。特に仙骨周辺を温めると血流が良くなり、生理痛を和らげてくれます。他にも、好きな精油を焚いたり、スケジュールを詰めすぎないようにしたりなど、生理期間はできるだけリラックスして過ごすことを心がけてみてください。

(写真)お腹や腰、肩にも乗せて使えるおすすめのチェリーストーンピロー / INATURA。須藤さんが生理時だけでなく毎日摂取しているというピースミント“ENERGY”CBD &CBG +レモンとピースミント“RELAX”CBD+ペパーミント / 共にNUMUN NATURALS(全て須藤さん私物)。

生理期に摂りたい栄養素
どんなものがいい?

鉄分は生理前からどんどん失われていくので、意識的に摂りたいですね。また、PMSや生理痛にも効果的なγ-リノレン酸。必須脂肪酸の一つで、月見草オイル、ボリジオイル、ヘンプシードオイルなどに含まれています。更年期症状などの緩和にも良いとされているので、サラダにオイルをかけて食べるなど、生理期に限らず日頃から摂取できるといいと思います。

写真・左から)ホルモンバランスにフォーカスしたオリジナルブレンドハーブティー / The Little Sunshine。オイルカプセル 月見草油、毎日夕方に摂取するのがおすすめと言うオイルカプセル ボリジ油、PMSで気分が沈んだ時に良いというタンチュメール メリッサ / 全てCosme Kitchen HERBORISTERIE(全て須藤さん私物)

パッと摂取できて、効き目も早い
忙しい人へおすすめのチンキ

サプリもいいですし、ハーブや生薬の有効成分をグリセリンやアルコールで抽出したチンキもおすすめです。白湯に混ぜて薄めると飲みやすくなります。チンキはハーブティーなどと比べて植物成分の濃度が高く、液を舌下に垂らすことで毛細血管から直接成分が取り込まれるので、パッと摂取できて効き目も早く、忙しい人におすすめの方法です。また最近私自身が生理痛に対しての鎮痛作用を実感しているのがCBDです。CBDオイルは高価なものが多いですが、オイルより安価なタブレットも出ているので試しやすいと思います。セルフケアには色々と選択肢があるので、ライフスタイルにあわせて取り入れやすい形で続けてほしいですね。

■ 須藤愛子 / フィトテラピスト・Bonnie &Moss ディレクター

自身の出産を期に心身のケアの大切さに気付き、フィトテラピースクールで学びを深める。2022年に「The  Little Sunshine」を立ち上げ、今後は植物療法士として個人向けホリスティックカウンセリングやフェムケア講座、企業向けセミナーを開催していく予定。そして親子が笑顔になれる場所、コミュニティーを作りたいという思いから2021年よりグラフィックデザイナーの友人と2人で「Bonnie&Moss」というユニットとして活動をはじめる。毎月三軒茶屋にて親子Work Shopを開催。
instagram: @sol__luna

Photo : Hikari Ichikawa
Text&Edit : Nao Katagiri
Interview:cumi(SISIFILLE)

 

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