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「肌ざわり」がわたしたちにもたらすもの File01 ー自然に浸かることでニュートラルにー 大野京子さん

「オーガニックコットンという素材のやわらかさで誰かの心を少しでもやわらかく、軽やかにしたい、もっと言えば、世界をもやわらかくしたい」と考える私たちが、さまざまなフィールドで活躍する人々にフォーカス。独自の感度を持つ人たちに日常や身の回りのこだわり、惹かれるものについてお話を聞きながら、肌ざわりと心の関係性を紐解きます。
今回は、ファッションブランド「pelleq(ぺレック)」のデザイナー大野京子さんにインタビュー。自然との関わり方やそこから受ける影響、ターニングポイントを迎えるブランドについても伺いました。


都会で過ごす平日と自然に浸る休日を行き来して、バランスをとる日々

--最近の生活リズムについて聞かせてください。

大野:うちには
2人の息子がいますが、大きくなってすでに手が離れているので、ここ最近は大人だけの日常という感じです。朝はゆっくりとコーヒーを淹れて、朝食を食べる。平日は都内のオフィスで仕事をして、都合が合えばお友達とご飯に行ったり。週末は海か山で過ごすことが多いですね。

--大野さんというと大自然の中にいるイメージがあります。

大野:まだ子供たちが小さかった頃、「柔軟に、しなやかであって欲しい」と思い、自然へ連れ出したのがきっかけでした。天候や環境に左右される自然の中で過ごすことで、人間がいかに小さな存在であるかを感じたり、そこで遊ばせてもらうことで自然からもたらされる贅沢な体験をして欲しくて。それが今では私の方が夢中になっています(笑)。
―都会での日々の暮らしと自然の中での時間、
どのようにバランスをとられていますか?

大野:オンとオフがはっきりしているタイプなので、仕事では自分の感覚を突き詰めて、インプットし続けながら物づくりをしています。その分、自然の中でそれらを放出している感覚です。日常に自然のエネルギーがないとバランスが取りにくいと感じるので、定期的に自然に浸かって自分自身をニュートラルな状態に整える、そんなインプットとアウトプットのリズムを意識しています。海に浸かっているのが好きなので、夏は良い波に乗れたらいいというくらいでサーフィンをして、夕暮れ時の空と海の色が変わっていく中、メロウな時間を過ごすのを楽しんでいます。冬は雪山でスノーボードやハイクを本格的にやっています。

―自然は大野さんの物づくりにどのように影響していると思いますか?

大野:具体的に言うと、必要なルーティーンですね。自然の中、例えば海の中にいると全身を使って遊ぶじゃないですか、その心地よさやエッジは、普段の生活ではここまで作動しない五感をフル稼働させ、飽和状態になった頭をリラックスさせると同時に刺激を与えてくれるんです。この両極端なバランスが、デザインやコンセプトに影響していると思います。
肌ざわりにこだわりながら、国産の技術や物づくりの背景も大切に

--では次に、お仕事のこと、「pelleq(ぺレック)」について聞かせてください。

大野:ブランドを始めて10年以上になりますが、ここに来て今一人で「pelleq」をやることになり、ブランドにとって変化の時期を迎えていると思います。洋服が好きで、好きなことを仕事にしてきましたが、同じことを繰り返していると自分でもわからなくなってきたり、甘えが出てきてしまう。その一方で、時代の流れの中で、今まで気づかなかったことに気づけることもある。だから無理はせずとも、ブランドも私自身も一緒にアップデートしていきたい。今は全ての仕事の流れを改めて把握する事で、気づきと初心のような楽しさを感じながら、今後どう展開していくかを模索しています。

―素材はどのような視点で選ばれていますか?

大野:素材に関しては私自身、肌が弱いこともありコットンやシルク、秋冬ならカシミヤやウールなど、天然繊維を取り入れて肌ざわりの良いものを心掛けています。そのほかにも今注目しているのは、再生できる素材や土に還るもの。アウトドアアイテムのアウターにはナイロン、ポリエステルを使いますが、撥水加工にフッ素を使用していないなど、今ある技術を活かしながらも、環境などに対して意味があるものを選んでいます。

それから、日本国内の機屋、縫製工場が減っている現状も気にかけています。物づくりをしていると、日本の技術の素晴らしさを目の当たりにしますし、とても素晴らしい技術があるのに技術者が減ってきていることで稼働させられない状況があることにも、もどかしさを感じます。だからこそ一緒に作り上げる楽しさ、これを日本で続けていきたい。もちろん馴れ合いは良くないですが、お互いに支え合っていきたいという気持ちでいます。(写真)大野さんが身につけているのは、pelleq定番アイテムのカシミアのスヌード。 

--関わる人やバックグラウンドも大切にされているんですね。

大野:そうしていきたいですね。例えばオーガニックコットンの良いところって、それが育つ過程であり、土から始まっていますよね。健康な土壌から栄養を得て成長して、丁寧に摘まれることで、触れるとやわらかく、あたたかいと感じるものができるのかなって。背景のことを考えると環境を守るのは当然ですし、その後に使う染料などもきちんと環境に配慮したいと思うようになる。天然素材の良さを最大限に引き出せる方法などにすごく悩みながら物づくりをしています。

ー素肌に触れるものはできるだけ天然素材、心地いいと思うものを

―大野さんが求める「肌ざわり」について、どんなものがお好きですか?

 大野:アンダーウェアは動きやすいもの、ヘルシーなデザイン、女性らしいものも好きです。素材はできるだけ化学繊維を避け、触れた時に心地よいと感じるもの。縫い目などの縫製が丁寧に作られているかどうかも吟味します。コットンはもちろん、肌に柔らかくフィットして優しく感じるシルクも普段から取り入れています。最近、友人から誕生日プレゼントにいただいたシルクジャージ素材の下着が凄く気持ちよかったです。
―最後に、お手元にあるお気に入りのアイテムを教えてください。

大野:よく使うシルクカシミヤのインナーは、10年ほど前の「pelleq(ぺレック)」のもの。今でも冬場はそのセットアップを頻繁に使っています。そのほかにもコットンカシミヤのタンクトップがお気に入りです。

アンダーウェアの他には、カシミヤのスヌードやアルメニアのお土産でいただいた木のリングがあります。スヌードは、柔らかさに包まれることで穏やかな気持ちになり、とてもリラックスできるんですよね。木のリングは、身につけることで暖かなエネルギーを感じます。肌ざわりと言えば、その日のコンディションも観ながら、ニュートラルでフレッシュな気分になりたい時はコットンを選ぶことが多いですね。

■ 大野京子さん / pelleq(ぺレック)デザイナー

イギリス滞在中からTシャツのブランドを立ち上げ、セレクトショップのオリジナルアイテムを手がけるなど、服作りに携わる。2014年から『pelleq(ぺレック)』を始動。“daily wear=second skinシンプルな日常にさりげないスパイスとニュアンスを”をコンセプトに作られるプロダクトが大人の女性を中心に支持される。

HP:pelleq公式サイト
instagram:@pelleq_official
                    @kyoko518
                    
Photo : NISHITANI KUMI
Text&Edit : Wakako Matsukura
Interview:cumi

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