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受け取ったバトンをつなぐ ー 産地の声をユーザーに伝えていくことー / パノコトレーディング取締役・SISIFILLEブランドマネージャー三保真吾

オーガニックコットンのリーディングカンパニーであるパノコトレーディングに身を置いて15年以上になる三保さん。オーガニックコットン業界では世代交代の波が訪れ、三保さん自身もその流れのなかにあります。先代からバトンを受け取って走り出そうとする今、そのバトンを未来へどうつないでいくのか。オーガニックコットンの産地であるペルーやタンザニアを実際に訪れて感じた想いを伺いました。

(写真)見渡す限りオーガニックコットンが広がるタンザニアの畑。

ー産地への訪問で、これからの課題や役割がクリアになりました

ー オーガニックコットンを取り扱い始めて30年になるパノコトレーディング。これまでどのようなことにこだわって事業を行ってきましたか。

三保:この事業を始めた1990年代初頭は、“オーガニックコットン” という言葉って日本ではまだほとんど認知されていませんでした。生産量も少なく、クオリティもずっと低かった。でも、その頃から辛抱強く続けてきたからこそ、早い段階でいいサプライヤーに出会うことができたんだと思います。ペルーやインド、タンザニアなどの農家さんからオーガニックコットンを買い付けている私たちのパートナー企業は、業界内においてそれなりのポジションにある。世界中に存在する多くのサプライヤーのなかでも、歴史と信頼のある企業だけからオーガニックコットンを仕入れることが私たちのこだわりであり、強みにも直結しています。

ー ペルーやタンザニアを訪問し、実際に現地を見ることで、どのようなことを感じましたか。

三保:これまでも会社としては定期的に産地訪問を行ってきましたが、私自身がペルーとタンザニアを訪れたのはいずれも今回が初めてでした。実際に行ってみると、現地の人たちの情熱や熱量みたいなものをすごく感じましたね。農家の方々はもちろん、我々が直接やりとりをしているパートナーの現地スタッフもしかり。彼らの姿勢を目の当たりにすると、オーガニックコットンの価値をきちんと伝えて広めていかなければという思いがより強くなりました。そして、このつながりを築いてくれた現社長たちに対して、私たち世代に素晴らしいものを残してくれたという感謝の気持ちが深まりました。

(写真)ジニング(綿から種を取り出す作業を行う)工場にある保管庫に原綿が運びこまれる様子

ー 「世代」というワードが出てきましたが、パートナーであるペルーのBERGMAN RIVERA(バーグマンリベラ)社や、スイスのREMEI(リーメイ)社、そしてインドとタンザニアにいるREMEI社の現地責任者たちもちょうど代替わりをしてきているんですよね。三保さんと同じ世代の方々がそれぞれの責任者になっている。

三保:そうですね。パートナー企業も2代目に世代交代していますし、近い将来、私もこの会社のバトンを受け取る立場にあります。それぞれ、受け取ったバトンを丁寧に持って走り出しているのですが、時代の流れに応じて変えていかなければいけないことや、改善していかなければいけないことが当然出てきていて。今回の訪問で、その課題や私たち世代の役割がよりクリアになったと感じています。

産地を訪れるというよりは、仲間に会いにいく感覚です

ー ペルーには2019年に訪問したそうですが、SISIFILLE(シシフィーユ)とペルーはどのような関係性なのでしょう。

三保:シシフィーユでサニタリーショーツなどに使用している、やわらかく滑らかな肌ざわりの「ピマコットン」というコットンがあります。コットンにもいろいろな種類があるのですが、繊維長の長い「超長綿」のルーツはペルーにあり、なかでもピマコットンは希少価値の高い、世界最高峰の超長綿なんです。
そのピマコットンを扱う現地のパートナー、BERGMAN RIVERA社の社長は、2代目のオーランドさん。先代が立ち上げた南米初のオーガニックコットンプロジェクトを引き継いで運営しています。 

 

(動画)ペルーの畑でピマコットンを収穫する農家の方

ー 産地の様子は、どうでしたか?

三保:同じ国のなかでも、わずかな気候の差で育つ綿の種類が変わってくるため、BERGMAN RIVERA社では3つのエリアで異なる種類のオーガニックコットンを栽培しています。彼らは普段ペルーの首都リマにあるオフィスに勤務していますが、地方に点在する栽培地にサテライトオフィスを設け、頻繁に現地を訪れながら契約農家さんとともにプロジェクトを推進していました。そうすることで互いの信頼関係が築かれ、プロジェクトとして成立している。その姿勢に感銘を受けました。 

ー パートナー企業と農家の方たちは、どんな風にコミュニケーションをとっているのでしょうか。

三保:ペルーだけでなくインドやタンザニアでもそうですが、彼らと話すと、会話のなかに「ファーマー」ということばがよく出てくるんです。農家の方がいなければ自分たちの仕事は成り立たない。だから、農家の方々が困っていたら当然手を差し述べなければならないという風に思っている。そういう意味では農家の方々と常に対等な立場でお付き合いをしているんですよね。「なにか困ったことはないですか?」とか「今どんな状況ですか?」とか、こまめに確認しながら密にコミュニケーションをとっていると言っていました。

(動画)収穫したコットンを牛に引かせて集積場に来る農家の方々

ー 昨年訪問したタンザニアでは、何か印象に残っている出来事はありましたか?

三保:私たちに対して、ものすごくオープンだということでしょうか。農家の方々は、収穫した綿を牛に引かせて集積場に持ってくるのですが、そこで重さを測ってその場でお金を払ってもらうんですね。それをいくらで買い取るのか、実際にお金を支払っているところを私たちに見せてくれるんですよ。最初は遠慮して「私たちが立ち入るところじゃないから」と言ったら「いいんだ見てくれ」と。それくらいオープンなんです。それって、私たちを信頼していないとできないことですよね。

ー どちらの国も、なんでも話してくれて見せてくれる。そこには対等な関係性があるということですよね。

三保:そうなんです。彼らのことを単なる “仕入れ先” とはあまり思っていなくて。パートナーというその言葉どおりで、同じ目標を持った仲間だと感じています。今回現地に行って、彼らも同じように思ってくれていることを実感しました。心から歓迎してくれて、うれしかったです。

ー REMEI社が行う「bioRe(ビオリ)プロジェクト」では、農家の人々の社会的な支援も行っていますよね。今回の訪問を受け、シシフィーユとしては今後どんなサポートを行っていきたいと考えていらっしゃいますか。

三保:タンザニアでは、簡単な布製品をつくって女性自らが収入を得るソーイングプロジェクトが実施されています。私たちもミシンを寄付するなどしてサポートしていますが、今後はこういった女性の社会参画支援も、ブランドならではの視点でやれるだろうなと思っています。

(写真)実際にミシンを使う女性。タンザニアでのソーイングプロジェクトは風通しの良いこの小屋で行われています。

すべての「わたしたち」をつなぐ役割をバトンに乗せて

ー 実際に現地に赴くことで、三保さん自身、今後どんな風にパートナーと付き合っていきたいと感じましたか?

三保:彼らが農家の方々とも私たちともフェアな関係で仕事をする姿勢を目の当たりにして、襟を正す思いがしたというか。これまで築いてきたこの美しい関係性を今後も大切にしなければならないと強く感じました。そして、私たちの製品にも彼らの想いをしっかりと反映させていかなければいけないし、現地の様子などもシシフィーユを通してもっとクリアに伝えていかなければいけないと思いました。

ー 製品の背景にあるパートナーの努力や彼らの想いを、見えるかたちでユーザーに共有していく。それが、三保さん世代の役割でもある。

三保:そうだと思っています。私のように実際に現地を訪れたり、パートナーと会話をしたりすると、オーガニックコットンの商品を使うことで農家の方々を間接的にサポートしていると実感できる。それって、純粋に素敵なことだし、そういうものを生活に取り入れていくことは、個人的にはとても満足度が高いんですよね。
ユーザーの方にも、どんな人がどんな想いでつくったコットンなのかを知ってもらうことで、きっと同じような体験を提供できると思いますし、そういったことが私たち世代の役割のひとつなのではないかなとも思っています。将来的には、ユーザーのみなさまを現地にお連れするツアーなども企画できたら良いですね。

(写真)コットンを手摘みで収穫するタンザニアの農家の方々

ー バトンを受け取った三保さんだからこそできることを、シシフィーユとしてもやっていくんですね。

三保:そうですね。シシフィーユは去年コンセプトをリニューアルして再出発したのですが、コットン産地のパートナーや農家の方々、そしてユーザーも含めて「わたしたち」と捉えています。「SOFTEN THE WORLD.(世界をやわらかくする。) 」 という壮大なコンセプトには、そういったすべての「わたしたち」をシシフィーユにできる方法でサポートしていきたいという想いを込めました。
そのためには、シシフィーユがあらゆるコミュニケーションの起点になることがとても重要だと考えているんです。そうすることで、実際に商品を手にしてくださるユーザーの方々が直接現地から買い物をしているような安心感を得られたり、農家の方々をサポートしている様子を目にしたりできる。希薄なコミュニケーションが当たり前になっている現代だからこそ、シシフィーユを通して人間同士の豊かなつながりを感じられるような仕組みづくりをしていきたいですね。その先にシシフィーユが目指す「やわらかい世界」が見えてくるのではないかと思います。

■ 三保真吾 / 株式会社パノコトレーディング取締役・SISIFILLEブランドマネージャー

1977年熊本県生まれ。武蔵野美術大学ファッションデザインコース卒業。
2007年パノコトレーディング入社。2020年より現職。

Interview,Text&Edit : Ai Yamashita
Photo : Ai Yamashita(No.6)Panoco Trading Co.,Ltd.(No.1-5)

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