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COMMUNITY

つながる場所があるということが支えになる / マアル代表 櫻木直美

 広島でオーガニックコットンの肌着を展開する「marru(マアル)」。「まあるくつながろう」という願いが込められた名前の通り、ブランドの、そして櫻木さんの想いに心を寄せる人たちがやさしくつながり合いながら営みを続けてきました。「マアルさんの拡がりこそがコミュニティそのものだと思う」と語るシシフィーユ・ブランドコミュニケーターの本田が、マアルを紡いできた想い、そしてコミュニティについて、代表の櫻木直美さんに話を聞きました。 ―母と娘、アトピー性皮膚炎の発症からすべてが始まった 本田:マアルさんは、立ち上げ当時から私たちのプロダクトを取り扱ってくださっていて、長年に渡ってシシフィーユを見守ってくれています。そもそも櫻木さんがマアルを始めるきっかけは何だったのですか?  櫻木:長女が赤ちゃんの時、重度のアトピー性皮膚炎を発症したんです。その数年後、なんと30歳を過ぎて私もアトピーになってしまって…。治したいという気持ち一心で衣食を見直す中、黄砂や花粉などの環境的な要因にも身体が反応していることに気がつきました。では、なぜ黄砂が飛んでくるのかと調べてみると、森林減少や土地の砂漠化といった人為的な影響があることが分かったんです。つまり、地球への配慮が欠けた私たちの行動が、結果的にアレルギーで苦しむ人たちを生んでいる。これって、因果応報ですよね。でも、子どもたちには何の責任もないじゃないですか。素直に申し訳ないなと思いました。 本田:環境問題だけでなく、食べものや流通の仕組み、自然療法などに関心を持ったのもこの頃ですか?  櫻木:そうですね。アトピーがきっかけとなって、暮らしの根本を見直そうといろんなことに興味が広がっていき、次の世代に負荷がかからない生き方をしたいという思いで友人と始めたのが「エコママン」です。周りのママ友に布ナプキンを配ったり、マイ箸袋を作ってフリマで販売をしたりということをしていました。趣味の延長のような活動でしたが、徐々に忙しくなってきたこともあり仕事にすることにしたんです。それが「マアル」の始まりです。 (写真)マアルの実店舗「素 sou」 ―どうしたって、マアルを続けたくって仕方なかったそれほどまでに何かをしたいと思ったことは人生で初めてのことでした 櫻木:個人事業としてマアルを開業したものの、利益はほとんどなく、数年は自転車操業でした。実はマアルを立ち上げて一年後に離婚をしたんですよ。子どもをふたり抱えているし、周囲は当然就職先を探すだろうと思ったようですが、私には全くそのイメージが湧かなかった。どうしたって、マアルを続けたくて仕方なかったんですね。それほどまでに何かをしたいと思ったのは人生で初めてのことでした。心配する両親には「三年後に食べていけるようになっていなかったら諦めるから」と伝え、実際にちょうど三年ほど経った頃になんとか法人化することができたんです。 本田:立ち上げ当初からある体を締め付けないマアルのオリジナルショーツは今では看板商品となっていますが、当時はまだ目新しいものでしたよね。なぜショーツをつくろうと思ったのですか?  櫻木:私はかゆみ対策として蒸れないショーツがほしかったし、足の浮腫みに悩んでいたママ友は、ふんどしパンツという締め付けのないものを履くとすごく楽になると言っていて。そういう鼠蹊部やお腹周りを締め付けないパンツがほしいねということでつくったのが、新月ショーツと満月パンツでした。 (写真)マアルの代表的アイテム「新月ショーツ」 本田:マアルさんのオリジナルプロダクトは、糸に至るまで全て厳選されたオーガニックコットンでつくられているのも特徴ですね。 櫻木:そうなんです。アトピーになって衣類は綿素材のものを選ぶようになりましたが、一口に綿といってもかゆみがでるものがあれば、でないものもあるんです。たとえオーガニックのコットンであっても、生産の過程で化学薬品を使うことがあって、それがかゆみの原因となってしまうことがあるんですね。たくさんの生地を試す中で出合ったのが、製造過程で有害な化学物質を使用していないオーガニックコットンでした。 本田:櫻木さんご自身の体験や身近な方の声が、気持ちのいいショーツの形や素材選びにつながっているのですね。 櫻木:そうですね。また、気持ちいいパンツであるためには、フェアトレードのコットンであることも大切な要素だと考えています。子どもたちに産地やその背景について聞かれた時に、胸を張って説明できるものでありたい。心地いい生地、心地いい肌着を選ぶことは、原材料を栽培する人々の暮らしともつながっていると思うんです。 (写真)マアルのオリジナル布ナプキン ―そこには心が通う人たちがいるということそういう存在があると知っているだけで支えになる  本田:マアルさんは、プロダクトだけでなく、人とのつながりが豊かですよね。エコママンでのママたちのコミュニティがマアルにつながり、今もマアルが人と人をつないで拡がっていて。 櫻木:下着を使う人、原料を育てる人、生地を作る人、販売する人…、いろんな人たちの輪の中にマアルはあると考えています。創業から13年が経ちますが、つながっているという実感が伴っていて、マアルという名前にして本当に良かったと思っています。 本田:私生活で落ち込む時期があっても、ずっとマアルに没頭することができたのはその実感があったからなのでしょうか? 櫻木:その通りだと思います。私はエコママンの時からずっとメルマガを配信しているのですが、たくさんの反応をいただくんですね。私のメルマガは想いが溢れすぎていて少々暑苦しいのですが(笑)、それを受け取ってくださる人たちがいる。お店ではお客さまからリアルなお声をいただきますし、ネットショップでは納品書に書くメッセージに対して、メールでお返事が返ってくることもあります。ネット上のつながりは希薄と言われることもありますが、全くそんなことはない。更年期に突入している同世代の方と励まし合ったり、ママ同士で共感し合ったり、お客さんであってもそういう関係性ができていることはすごくありがたいですよね。だからこそ、今まで続けてこられたんだろうなと思います。  本田:そのつながりこそが「コミュニティ」ですよね。コミュニティって、一方的な押しつけじゃないというのがいいなと思うんです。売り手、買い手の関係を超えて、共通の価値観でつながることができる。対等になれるんですよね。肌や生理の悩みを持つ人がマアルさんのプロダクトを手にし、その魅力をまた別の人に伝えて、とじわじわとコミュニティの輪が拡がっていく。悩みや想いを共有できるからこそ、強いつながりが生まれるのでしょうね。 櫻木:マアルを始める前、子育ての価値観が近しい人を身近に見つけるのが難しかったんですが、天然のものを大事にしていたり、自然に沿った子育てをしているママたちのコミュニティがあって、そこへ行くとすごく気持ちが楽になりました。離婚やアトピーに苦しんだ時は周りの人たちに支えられたし、共に支え合えるという関係性が楽しかったんです。私はひとりでいることも好きなタイプなので、いつもそこにいたいというわけではないのですが、ふと気が向いて行くとそこには心が通う人たちがいるということ。そういう存在があると知っているだけで支えになるんですよね。 本田:よく分かります。そのコミュニティの存在があるからこそ、ひとりを楽しむことができる。私もひとりでいることも集うことも好きですが、その心地よいバランスはみんなそれぞれ違うものですよね。リアルな場でもオンラインでも自分のタイミングでふらっと立ち寄る場所があることはすごくありがたいことだなと思います。  櫻木:そうですよね。今、月に一度助産師さんに来ていただいて、「添うの場」という無料個人相談会をやっているのですが、これが最高なんですよ。妊娠、出産のことに限らず、更年期や不正出血などどんな悩みを話してもいいし、どんな世代でもウェルカムな場所。みんなとシェアしたい映画を上映する「マアルシネマ」もそうですが、これからもそういう場所作りを続けていきたいなと思っています。滞在型でリトリートできるような場所をつくれたらいいな、とぼんやり想像してみたり。私、女の人たちがリラックスして楽しそうにしているのを見ることが大好きなんです。みんながほぐれて、元気でいる姿をずっと見ていきたいですね。  ■ 櫻木直美 / マアル代表取締役...

# COMMUNITY# FAIRTRADE# ORGANIC# ORGANIC COTTON# PERIOD# フェムテック

受け取ったバトンをつなぐ ー 産地の声をユーザーに伝えていくことー / パノコトレーディング取締役・SISIFILLEブランドマネージャー三保真吾

オーガニックコットンのリーディングカンパニーであるパノコトレーディングに身を置いて15年以上になる三保さん。オーガニックコットン業界では世代交代の波が訪れ、三保さん自身もその流れのなかにあります。先代からバトンを受け取って走り出そうとする今、そのバトンを未来へどうつないでいくのか。オーガニックコットンの産地であるペルーやタンザニアを実際に訪れて感じた想いを伺いました。 (写真)見渡す限りオーガニックコットンが広がるタンザニアの畑。 ー産地への訪問で、これからの課題や役割がクリアになりました ー オーガニックコットンを取り扱い始めて30年になるパノコトレーディング。これまでどのようなことにこだわって事業を行ってきましたか。 三保:この事業を始めた1990年代初頭は、“オーガニックコットン” という言葉って日本ではまだほとんど認知されていませんでした。生産量も少なく、クオリティもずっと低かった。でも、その頃から辛抱強く続けてきたからこそ、早い段階でいいサプライヤーに出会うことができたんだと思います。ペルーやインド、タンザニアなどの農家さんからオーガニックコットンを買い付けている私たちのパートナー企業は、業界内においてそれなりのポジションにある。世界中に存在する多くのサプライヤーのなかでも、歴史と信頼のある企業だけからオーガニックコットンを仕入れることが私たちのこだわりであり、強みにも直結しています。 ー ペルーやタンザニアを訪問し、実際に現地を見ることで、どのようなことを感じましたか。 三保:これまでも会社としては定期的に産地訪問を行ってきましたが、私自身がペルーとタンザニアを訪れたのはいずれも今回が初めてでした。実際に行ってみると、現地の人たちの情熱や熱量みたいなものをすごく感じましたね。農家の方々はもちろん、我々が直接やりとりをしているパートナーの現地スタッフもしかり。彼らの姿勢を目の当たりにすると、オーガニックコットンの価値をきちんと伝えて広めていかなければという思いがより強くなりました。そして、このつながりを築いてくれた現社長たちに対して、私たち世代に素晴らしいものを残してくれたという感謝の気持ちが深まりました。 (写真)ジニング(綿から種を取り出す作業を行う)工場にある保管庫に原綿が運びこまれる様子 ー 「世代」というワードが出てきましたが、パートナーであるペルーのBERGMAN RIVERA(バーグマンリベラ)社や、スイスのREMEI(リーメイ)社、そしてインドとタンザニアにいるREMEI社の現地責任者たちもちょうど代替わりをしてきているんですよね。三保さんと同じ世代の方々がそれぞれの責任者になっている。 三保:そうですね。パートナー企業も2代目に世代交代していますし、近い将来、私もこの会社のバトンを受け取る立場にあります。それぞれ、受け取ったバトンを丁寧に持って走り出しているのですが、時代の流れに応じて変えていかなければいけないことや、改善していかなければいけないことが当然出てきていて。今回の訪問で、その課題や私たち世代の役割がよりクリアになったと感じています。 ー産地を訪れるというよりは、仲間に会いにいく感覚です ー ペルーには2019年に訪問したそうですが、SISIFILLE(シシフィーユ)とペルーはどのような関係性なのでしょう。 三保:シシフィーユでサニタリーショーツなどに使用している、やわらかく滑らかな肌ざわりの「ピマコットン」というコットンがあります。コットンにもいろいろな種類があるのですが、繊維長の長い「超長綿」のルーツはペルーにあり、なかでもピマコットンは希少価値の高い、世界最高峰の超長綿なんです。そのピマコットンを扱う現地のパートナー、BERGMAN RIVERA社の社長は、2代目のオーランドさん。先代が立ち上げた南米初のオーガニックコットンプロジェクトを引き継いで運営しています。    Your browser does not support our video. (動画)ペルーの畑でピマコットンを収穫する農家の方 ー...

# BACKGROUND# BIORE PROJECT# COMMUNITY# FAIRTRADE# ORGANIC COTTON# RELATIONSHIP

SOCIAL ACTIVITY

SISIFILLEの「SISI」は、コットン産地のひとつであるタンザニアで使われるスワヒリ語で、「わたしたち」を意味します。「わたし」は、シシフィーユを使ってくださるあなたのことでもあり、遠い異国の地で綿花を摘むひとたちのことでもあります。誰一人なおざりにしないものづくりをすることが、私たちの約束です。 私たちシシフィーユは、オーガニックコットンの栽培と、その産地で暮らす人々の生活を支援する「bioRe(ビオリ)プロジェクト」に参画しています。私たちはこのプロジェクトから生まれたオーガニックコットンを使ってものづくりをしながら、売り上げの一部をこのプロジェクトに寄付しています。   bioReプロジェクトとは bioReプロジェクトは、スイスのREMEI(リーメイ)社が中心となって1991年にインド、1994年にタンザニアでスタートしました。プロジェクトが発足された当時、現地ではオーガニックコットンを栽培する農家はほとんどありませんでしたが、それから30年あまり、今では5000軒近い農家の方々が参加する世界で最も大規模なプロジェクトとして知られるようになりました。そして有機農業を推進する先進的な取り組みとして数々の国際的な賞を受賞しています。 このプロジェクトは、単に農家からオーガニックコットンを買い取るだけでなく、その地域で暮らす全ての人々が自立していくための仕組みをつくっているのが他にはない大きな特徴です。 ― オーガニック農業支援 農薬と化学肥料を使った一般的な農業をしていた農家さんが、有機農業を始めるためには正しい知識と技術の習得が不可欠です。 bioReプロジェクトでは、設備の整ったトレーニングセンターを建設して、有機農法やバイオダイナミック農法(※1)のトレーニングを行なっています。センターから離れた地域では野外学校を開き、派遣した講師によるレクチャーを行なっています。※1バイオダイナミック農法:オーストリアの学者ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)が提唱した有機農法で、農業が天地の動きと密接な関係があることを説いた。 ― 教育支援 農家のある地方の村には学校がないところも多くあります。また、基礎的な教育を受けられない子どもも多く、遠くの町まで学校に通い始めても授業についていけないことが多くあります。そういった実態をふまえ、無償で教育をうけることのできる学校を建設しています。 ― 健康のためのインフラ整備 ① 医療の提供 インドでは、病院のない村がたくさんあります。そこで、「ドクターカー」と呼ばれる医療バスで医者を乗せて地方の農村を回っています。ドクターカーはレントゲンや心電図をとることのできる設備を備えており、薬は一般的なものの半額程度で提供されています。病を患った人が適切な治療を受けられるよう、専門医が地域を訪問する「ヘルスキャンプ」と呼ばれる取り組みも行われています。これにより、これまで医者にかかることが難しかった地方の人々の健康を支えています。 ② 安全な飲み水の確保 タンザニアでは乾季になると川が干上がり、安全な飲み水を手に入れることが困難になる地域が多くあります。水を手に入れるためには、何時間も歩いて水を汲みにいかなければいけません。そこでbioReは各地域に井戸を設置するための支援を行なっています。費用と、建設と維持のノウハウを提供し、建設自体は地域の人々の手によって行われます。学校には雨水を貯めるためのウォータータンクも毎年設置しているため、子どもたちはいつでも安全な水を使うことができます。 ー 就農のための資金援助 コットンの栽培にはさまざまな道具や設備が必要で、就農の準備には多くの費用がかかります。それを補うためにbioReは契約農家に対して3年間無利子で資金を貸し付けており、その返済には生産したコットンを充てることもできるようにしています。   ― バイオガスプラントの設置 bioReでは、家畜の糞を燃料に利用するバイオガスプラントを各家庭に作ることを推進しています。 バイオガスプラントは一般の人でも簡単に作ることができます。タンザニアでは家の中で火を焚いて調理をするのが一般的ですが、これはすすが出ないので健康を害することもなく、薪を集める時間も省けます。薪として使っていた木の伐採を減らし、CO2の削減にも大きく繋がっています。このバイオガスプラントを各家庭に設置する費用も、bioReは無利子で貸し出しています。   ― 女性の自立支援 女性の働く機会や社会への参加を増やしていくために、手紡ぎや手織り、手刺繍などの手工芸で収入を得られるように支援しています。女性グループに布の織り方、縫い方を指導し、出来上がった製品を買い取っています。   すべての“わたし”に平等な “やわらかい世界”...

# BACKGROUND# BIORE PROJECT# FAIRTRADE

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