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COMMUNITY

「自分に正直に生きる」 ー女性が心身ともに健康でいるための植物療法とセルフケア 後編ー 須藤愛子さん

自身の出産を期に心身のケアの大切さに気づき、フィトテラピースクールで学びを深めた須藤愛子さん。女性が健康であるためのサポートをしたいと、2022年には「The Little Sunshine(ザ・リトル・サンシャイン)」を立ち上げ、フィトテラピスト(植物療法士)としての活動をスタートさせた須藤さんに、植物療法のこと、生理期の過ごし方やデリケートゾーンケアについてお話いただきました。 SISIFILLEとは…  わたしたち「SISIFILLE(シシフィーユ)」はオーガニックコットンを世界各地の産地から直接仕入れており、どこの畑でどのように育ったか明らかなコットンのみをつかって、アンダーウェアや生理用ナプキンなどをつくっています。 オーガニックコットンの「やわらかさ」は、単なる触感超えた、人々が必要とする新しい価値であると、私たちは考えています。  このインタビューでは、オーガニックコットンと同じように「やわらかい」、人やものの関係、生き方をを実践する方々にその思いを伺います。 ―膣に潤いを保つことが免疫力アップにつながる  膣は女性にとって一番大事な場所です。デリケートゾーンと呼ばれる膣、尿道、肛門などはそれぞれ粘膜で覆われていて粘液を出しています。粘膜に潤いがなくなると粘液が出にくくなり、体内に侵入しようとする細菌やウイルスなどの病原体を中に入れないようにブロックしたり、異物を体外に排出したりすることが出来なくなってしまう。さらに、膣の乾燥が続くと、たるんだり萎縮したり、菌が繁殖したり、老化が進んだりと様々なトラブルを引き起こします。つまり、粘膜の潤いを保つことは免疫力アップにもつながるんです。これは私が体感してびっくりしたことでもあるのですが、膣が潤っていれば、不思議と鼻や目など身体の他の粘膜の乾燥も和らいでくるんです。 ―最高のアンチエイジングをもたらしてくれる膣周りのケア 日本人って、顔はきちんと専用のソープや化粧水などでお手入れをするのに、膣周りのケアをするという意識がないですよね。でも自分の膣に触れることは、自分の身体を知ることなんです。いつまでも粘液を分泌できるような、潤っていて弾力がある膣を維持することは最高のアンチエイジングとも言われています。膣のケアが女性の健康につながっていくということを実感しているので、若いときから第二の顔としてケアすることが当たり前になっていってほしいですね。 ―粘膜と馴染みのよい植物オイルでデリケートゾーンケアを アプリコットカーネルオイル、スイートアーモンド、マカダミアナッツオイルなど、実のなる種から抽出された植物オイルは粘膜との馴染みがよくおすすめです。ベタベタするのが苦手だったら乳液のようなミルクタイプのものでもいいと思います。最近「フェムケア」の流行りもあってかいろいろな製品が販売されていますが、粘膜は吸収率がものすごく高いので、天然由来のものを選びたいですね。 ―どんなふうにお手入れするの? デリケートゾーン専用のナチュラルなソープで擦らないように指の腹で優しく洗います。ソープはよく泡立てるかまたは泡タイプのものを使ってください。外陰部のひだには恥垢という垢が溜まりやすいので、ひだの部分も優しく洗います。シャワーで流しタオルで優しく水分を拭き取った後、専用のオイルやミルクなどを膣の粘膜部分から肛門部分まで優しく塗布し、馴染ませながら軽くマッサージします。 (写真)泡タイプで使いやすいデリケートゾーン用のフェミニンシフォンソープ / Pubicare organic。/ デリケートゾーン用のオイル / The Little Sunshine。(全て私物) ―身体が冷える季節には膣のオイルパックを試してみて 冬は、膣や会陰も冷えがちです。そんな時は人肌に温めた植物オイルでヒタヒタにしたコットンを生理用のオーガニックコットンナプキンの上に置いて膣にあてると、膣が潤い、温まるのですごく気持ちがいいんです。オイルパックをしながらそのまま就寝するとぐっすり眠れるのでぜひやってみてください。 ―女性が健康でいることで、明るい社会に須藤さんが世の女性に伝えていきたいこととは? まずは自分の心と身体を大事にして、しんどいときは無理をせず休んでほしい。自己中心的になれということではなくて、自分に正直に生きてほしいですね。女性が心身ともに健康でいることで、パートナーや子ども、周りのみんなが笑顔で元気になれるし、そのエネルギーをみんなが外に持っていけばそれがまた伝染していく。その連鎖が続いていけば、最終的にはとてもいい社会になるんじゃないかなと。女性にはそういう力があると思うんです。 ■ 須藤愛子 / フィトテラピスト・Bonnie &Moss ディレクター 自身の出産を期に心身のケアの大切さに気付き、フィトテラピースクールで学びを深める。2022年に「The ...

# HEALTH# PERIOD# フェムテック# 自分らしく生きる

「自分に正直に生きる」ー女性が心身ともに健康でいるための植物療法とセルフケア 前編ー 須藤愛子さん

自身の出産を期に心身のケアの大切さに気づき、フィトテラピースクールで学びを深めた須藤愛子さん。女性が健康であるためのサポートをしたいと、2022年には「The Little Sunshine」を立ち上げ、フィトテラピスト(植物療法士)としての活動をスタートさせた須藤さんに、植物療法のこと、生理期の過ごし方やデリケートゾーンケアについてお話いただきました。 SISIFILLEとは…  わたしたち「SISIFILLE(シシフィーユ)」はオーガニックコットンを世界各地の産地から直接仕入れており、どこの畑でどのように育ったか明らかなコットンのみをつかって、アンダーウェアや生理用ナプキンなどをつくっています。 オーガニックコットンの「やわらかさ」は、単なる触感超えた、人々が必要とする新しい価値であると、私たちは考えています。  このインタビューでは、オーガニックコットンと同じように「やわらかな」、人やものの関係、生き方をを実践する方々にその思いを伺います。 ―植物療法を日々の暮らしに気軽に取り入れるには?まずは自分の身体を観察してみよう 植物療法とは、植物の力を使って人間が生まれながらに持っている自然治癒力に働きかけ、心身のバランスの乱れを整え、健康な状態へと近づける伝統的な療法です。具体的には、その人の不調の原因を探り、ハーブを飲んだり、薬効がある食材を食べたり、精油などを使ったりしながら、その症状を癒していきます。  植物療法を日常に取り入れるためのファーストステップは、自分の身体を深く観察すること。それは自分の内面と向き合う時間を作ることでもあります。我慢を美徳とする日本特有の古い考えがあるせいか、日本人女性は頑張りすぎている人が多いですよね。特に子育て中のお母さんは自分のケアが後回しになりがちです。調子が悪くても身体の声を無視して頑張り続けた結果、病気を招いてしまうケースもよくあることです。大事なのは、自分を俯瞰して観察し、身体が出すサインをキャッチすること。そうすることで、ケアすべきタイミングやポイントが分かるようになってきます。 (写真)須藤さんが植物療法と出合うきっかけになった書籍、東城百合子さんの「自然療法」。フェムケアのことが知りたい方には森田敦子さんの「潤うからだ」がおすすめ。(共に須藤さん私物) ―ちょっとした身体の変化に気づくことで症状が現れる前のケアが可能に 前回の生理よりお腹が痛くなるのが二日ぐらい早いなとか、なんとなく喉がイガイガするなとか。頭痛などの症状が出てから鎮痛剤を飲むというような対症療法とは違い、植物療法というのは、症状が出る前からケアができるもの。なので、ちょっとした身体の変化に気づくことが大切なんです。日本人は体調を崩すとすぐに病院へ行く人が多いですが、植物療法が根付いているヨーロッパでは、不調を感じたらハーブ薬局へ行き、植物療法士に相談してハーブを処方してもらうなど、まずは自分自身でケアしてみて、それでもだめだったら病院に行くそうです。化学的な医薬と比べると植物の効き目は穏やかなので、例えば、生理の一週間前からPMSをやわらげるハーブを取り入れるといったように早めに対処することで効果が生まれやすくなります。 ―生理期を快適に過ごすために植物の力でセルフケアを 基本は、身体を冷やさないこと。使い捨てのカイロでもいいのですが、私が愛用しているのは、電子レンジで温めて使用するチェリーの種が詰まったチェリーストーンピロー。チェリーの種は中が空洞になっているので、そこに温かい空気が溜まって保温効果があるんです。特に仙骨周辺を温めると血流が良くなり、生理痛を和らげてくれます。他にも、好きな精油を焚いたり、スケジュールを詰めすぎないようにしたりなど、生理期間はできるだけリラックスして過ごすことを心がけてみてください。 (写真)お腹や腰、肩にも乗せて使えるおすすめのチェリーストーンピロー / INATURA。須藤さんが生理時だけでなく毎日摂取しているというピースミント“ENERGY”CBD &CBG +レモンとピースミント“RELAX”CBD+ペパーミント / 共にNUMUN NATURALS(全て須藤さん私物)。 ―生理期に摂りたい栄養素どんなものがいい? 鉄分は生理前からどんどん失われていくので、意識的に摂りたいですね。また、PMSや生理痛にも効果的なγ-リノレン酸。必須脂肪酸の一つで、月見草オイル、ボリジオイル、ヘンプシードオイルなどに含まれています。更年期症状などの緩和にも良いとされているので、サラダにオイルをかけて食べるなど、生理期に限らず日頃から摂取できるといいと思います。 (写真・左から)ホルモンバランスにフォーカスしたオリジナルブレンドハーブティー / The Little Sunshine。オイルカプセル 月見草油、毎日夕方に摂取するのがおすすめと言うオイルカプセル ボリジ油、PMSで気分が沈んだ時に良いというタンチュメール...

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「誰しもにライフパーパスがある」ーコミュニティーハーバリストが伝えたい想いー Pai Miyuki Hiraiさん

共にサンフランシスコに暮らし、互いにリスペクトし合える友人関係だというコミュニティハーバリストのPaiさんとSISIFILLEブランドコミュニケーターのcumi。幼い子どもを抱えて渡米し、当時心もとない日々を送っていたcumiはPaiさんの存在に救われたのだそう。「Paiちゃんとそのコミュニティに愛をたくさん与えてもらって心が満たされた。私たちにはそういう心を寄せ合う場所、コミュニティが必要だと改めて感じるきっかけを与えてくれた人なんです」(cumi)。その時の気持ちが「SISIFILE COMMUNITY」の立ち上げにもつながっているのだと言います。普段もPaiさんのカウンセリングを受け、ハーブティやメディスンで心体を整えているというcumiが、Paiさんにハーバルメディスンのこと、そしてコミュニティハーバリストとしての想いを聞きました。 SISIFILLEとは…  わたしたち「SISIFILLE(シシフィーユ)」はオーガニックコットンを世界各地の産地から直接仕入れており、どこの畑でどのように育ったか明らかなコットンのみをつかって、アンダーウェアや生理用ナプキンなどをつくっています。 オーガニックコットンの「やわらかさ」は、単なる触感超えた、人々が必要とする新しい価値であると、私たちは考えています。  このインタビューでは、オーガニックコットンと同じように「やわらかい」、人やものの関係、生き方をを実践する方々にその思いを伺います。 ―「ハーバルメディスンはみんなのものなんだよ」っていうことを伝えていきたい cumi:Paiちゃんはフォトグラファーやメッセンジャーを経て、今はコミュニティハーバリストとしての活動が中心になっているけれど、コミュニティハーバリストという言葉自体にあまり馴染みがない人には、どんな存在と言えばわかりやすいかな? Pai:昔でいったらその地域やコミュニティにいたメディスンウーマン(※1)やシャーマンと呼ばれるような人たちのことやね。自然や植物と深くつながって、植物のエネルギーや治癒力を深く理解し、そのお力を貸してもらえる人。患者さんの症状だけを見るのではなく、同じ目線に立って、その人の感情やトラウマなども深く近親的に診断する。その上で、必要な植物を煎じたりしてメディスンを作る。イメージ的には、近所にいる魔女さんみたいな感じかな。 ※1メディスンウーマン: 自然と調和した人間本来の生き方を人々に取り戻す術や知恵を受け継いだ人々のこと   cumi:メディスンがもたらす効果だけでなく、コミュニティハーバリストが心や体の状態に寄り添ってくれるということやその存在自体に意義があるなって感じる。何かあった時にすぐに相談に乗ってもらえるというのは、心身が弱った時にとても支えになるよね。私自身、パンデミック中は特にPaiちゃんのカウンセリングやメディスンにすごく救われたし、これからの時代にコミュニティハーバリストのような存在は絶対に必要だなって肌で感じた。そもそもハーブやメディスンにはどうやって出合ったの? Pai:写真を勉強するためにニューヨークに住んでた時、私ビーガンやったんよね。それはなぜかというと、ラスタの人たちと出合って、ラスタファリア二ズム(※2)のこと、彼らの生き方、政治や食べ物、地球、宇宙に対する姿勢にすごく共感できたから彼らと同じビーガンになったの。その時期にハーブを取り入れたりする、ヘルスコンシャスな生活に目覚めた。私はハーブのことって世の中で起きていることとつながっていると考えていて、そこまで深く理解して扱うべきだと思ってるの。 ※2ラスタファリア二ズム: 1930年代に起こったアフリカ回帰などを唱えるジャマイカの黒人による宗教・政治運動。ラスタファリアニズム思想をもつ人たちを「ラスタファリアン」「ラスタ」と呼び、彼らの多くは、菜食主義・自然回帰的 cumi:世の中で起きていることとつながっているというのは、具体的にはどういうこと? Pai:例えば、システム化されたレイシズムのことをシステマティック・レイシズムっていうねんけど。女性や黒人、先住民などが社会的に不平等な立場になるようなシステムが社会的な構造に組み込まれてしまっているということ。世の中が一部の人しか稼げない仕組みになっていて、お金がないと良い学校に入れなかったり、良い医療が受けられなかったりとかね。私は、階級の差や貧困、差別の問題があることを子どもの学校を通じて目の当たりにしたんよ。そういう現実に直面して、自分なりに何かできないかと考えている時に、ハーバルメディスンに出合ってん。ハーバルメディスンっていうのは、植物から作られている薬のことで、病気を予防・治療したり、健康を増進したりするために使われているもの。日本でいったら漢方のイメージと近いんかな。お金がないと受けられないような今の医療システムは限られた人のものだけど、ハーバルメディスンはみんなのものなんよ。まだそのことを知らない人たちに伝えていきたいと思ったし、人間の本来の力を引き出す植物の力に魅力を感じて、学校に通ってコミュニティハーバリストの資格を取得したの。 cumi:知識は必要だけれど、ハーバルメディスンは身近なもので作ることができるから、みんなに開かれているものだよね。ギバー(人へ惜しみなく与える人)であるPaiちゃんがハーバルメディスンにたどり着いたのは自然の流れだったのだと思う。 ―なんで生まれてきたのか、ひとりひとり目的がある  Pai:ハーバリストというのは、その土地のご先祖様たちにもリスペクトを持ち、植物やその土地の魂にお願いして力を貸してもらう許可を取るの。むやみやたらに採集しないことをきちんと理解している人やねん。資源をみんなでシェアして生きていたネイティブアメリカンの時代と同じ精神。でも今の世の中は、分け合いたくない一部の人たちが社会のシステムをつくって多くの人たちを従わせる構造になっているやんか。でも最近、パンデミックになったことで自分のアイデンティティに目覚めて、世の中の仕組みがおかしいと気づき始めた人が増えてきたよね。だからこそ資源をシェアをしていた頃のように戻して、そこからまた新しい世界を始めたらいいと思う。 cumi:Paiちゃんはこれから先、メディスンを通してどういうことをやっていきたい? Pai:もっともっとメディスンを追求していきたい。人生楽しいことが多すぎて、勉強も写真もそうやけど、全うできなかった気がするんよね。でもメディスンのことは生まれ変わってもまたやると思う。みんながなんで生まれてきたのか、ひとりひとりに目的、ライフパーパスがあるの。メディスンを通して、自分が誰なのか、何のために存在しているのか、気づく助けになることを自分の命がある限りやりたいと思っている。それが私の今のライフパーパスやな。全てはエネルギーだと私は思っているから、自分がやりたいと思ったらそうなるし。行きたい方向、ビジョンさえしっかりあれば叶うんよ。 cumi:うん、本当にそう思う。心の声に正直に進むことは、自分にとってだけではなくて、実は周りにも良い影響を与えることになるんだよね。Paiちゃんはそれを体現しているし、伝えていく人だと思う。 cumi:Paiちゃんの思い描いている未来は?どういう暮らしを想像している? Pai:自分たちのコミュニティをつくって、助け合って生きていきたい。政府に頼らずに生きていける術を持ちたいと考えてる。この先は政府に頼る時代じゃなくなるよ。自分で食べるもの、ハーブを育てて、電気も自家発電して、誰にも頼らない生活をしたいねって旦那と話している。未来はそういうことだと思う。理想と今の生活とはまだほど遠いけど、全てのことには理由があるんよ。だから今私がここに置かれているのは、ユニバースが決めたことなんだと思う。 cumi:最後にPaiちゃんにとって「やわらかい世界」とは? Pai:英語で言ったら、レジリエントってことやろ? パンデミックのときによく聞いたワードやね。これからは柔軟性の時代になるよ。想像して、自分が描いたことは必ず形になるの。日々、邪念を抱くこともあるけど、それをはらいながら自分を磨いていくこと。そして自分を知ること。その先にあるのがやわらかい世界なんやと思う。 ■ Pai Miyuki Hirai...

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「気持ちいい」にとことん偏っていきたい / 山藤陽子さん

  SISIFILLE(シシフィーユ)立ち上げ時にアドバイザーとしてチームに参加してくださった、ライフスタイルコーディネーターで「YORK. (ヨーク)」代表の山藤陽子さんと、「山藤さんの独創的な視点にいつも魅了されていた」という当時企画を担当していたcumi(現ブランドコミュニケーター)。ローンチから7年が経ち、久しぶりに顔をあわせたふたりが当時の、そして今の想いを語り合いました。 SISIFILLEとは…  わたしたち「SISIFILLE(シシフィーユ)」はオーガニックコットンを世界各地の産地から直接仕入れており、どこの畑でどのように育ったか明らかなコットンのみをつかって、アンダーウェアや生理用ナプキンなどをつくっています。 オーガニックコットンの「やわらかさ」は、単なる触感超えた、人々が必要とする新しい価値であると、私たちは考えています。  このインタビューでは、オーガニックコットンと同じように「やわらかい」、人やものの関係、生き方をを実践する方々にその思いを伺います。 ―そういえばオーガニックのナプキンって日本にないな、                       ほしいなと思っていた(山藤) cumi:シシフィーユが誕生した2015年は、ちょうど南青山のサロン「HEIGHTS(ハイツ)」の立ち上げとも重なっていたんですよね。 山藤:そうでしたね。ハイツを始める前、オーガニックセレクトショップのディレクションを任せていただいていて、海外にバイイングに行く中でそういえばオーガニックのナプキンって日本にないな、ほしいなって思っていたんです。 cumi:最近でこそ日本でも浸透し始めましたけれど、当時国内生産の製品としてはなくて。 山藤:そうそう。なので、輸入できないかなって考えていたところに、オーガニックコットンを使ったナプキンをこれからつくるんだっていうお話を聞いたんです。それでアドバイザーとしてのポジションでお声がけいただいたのが始まりでした。 cumi:私はキャリアの大半をアパレル業界で過ごしてきて、洋服以外のカテゴリー、しかも生理用ナプキンでブランドを立ち上げることになるなんて思ってもいなかったんです。生理事情は人それぞれだし、チームに女性が私ひとりだったこともあって、山藤さんとあれこれ意見を交わして、共感し合いながら進めていける環境があったことはとても心強くて。あのときの話し合いが、シシフィーユを進むべき方向に導いてくれたなと思っています。 山藤:「私たちは女の子だから、生理のときぐらいは自分をいたわる気持ちを持ちたいね」という想いがブランドの軸となって、ブランド名、ロゴ、色も全部一緒に決めて。デザインも、下着みたいにお店で飾っていても遜色ないものにしたいねっていうことで、ああいう形に行き着いついた。試行錯誤を重ねて、世の中に出せたことは本当に良かったよね。シシフィーユのナプキンは私にとって、今の仕事につながる第一作目といえる存在なんです。 ―「感覚の偏り」をどう表現するのか、ということをずっと考えているんです(山藤) ― 山藤さんは、飛び抜けて偏っているからこそ伝わりやすい(cumi) cumi:私、山藤さんに教えていただいたことで、すごく印象に残っていることがあって。化粧水をつける前の「拭き取り習慣」のことなんですが、化粧水を染み込ませたコットンで顔やデコルテ、最後は耳の裏や手のひらまでも拭き取るとおっしゃっていて。いざやってみたらとても気持ちが良くて、1日の始まりや終わりの心の切り替えに最適だし、何より自分をいたわっているっていうことが実感できてすごく感動したんです。 山藤:何も特別なことをしているわけじゃなくて、あたりまえのことなんですけれどね。肌は古い角質がたまらないように、拭いてやわらかくしておくとどんどん栄養も入ってくるけど、かたいと入っていかないの。「心も体もやわらかく」とよく言っているんだけれど、肌と一緒で心と体もやわらかくないと新しい情報が入ってこないし、人の話も聞くことができないんです。  cumi:その「拭き取り習慣」の話を聞いて、まさに山藤さんが発信されていることってそこに集約されているような気がしました。かゆいところに手が届くというか、本当にささいなところの感性を刺激してくれるような。 山藤:結局自分を気持ちよくさせてあげられないと人にもやさしくできないし、仕事のパフォーマンスもあがらないと思っていて。私は、「気持ちいいことフェチのライフスタイルコーディネーター」という肩書きを持って、とにかく気持ちいいことに偏るっていうことだけに集中してきた。あたりまえな、すごくベーシックなものを人と違った視点で紹介したい、人をハッとさせたい、というのが私自身の人生のテーマのひとつでもあるんですよ。だからその「感覚の偏り」をどう表現するのか、ということをずっと考えているんです。 cumi:山藤さんは、飛び抜けて偏っているからこそ伝わりやすいんだと思います。話していると、実はとても大切であったこと、必要であったこと、忙しい日々の中でこぼれ落ちてしまっていたことに気づかせてもらえるような感覚があるんですよね。 ―パンデミックを経験して、ものを“買わない”のではなく、“選べる”ようになってきた(山藤)ーみんなそれぞれ自分の中にある感覚の部分を信じるようになってきているのかな(cumi) cumi:気持ちいいいことフェチ、偏愛とかって、7年前にも山藤さんが語られていたなと強く印象に残っています。今となってはそういう言葉を見聞きするようになりましたが、当時はそうではなかったですよね。そう考えると、やっと時代が追いついてきたんだなと感じます。  山藤:そうなんですよね。今でこそコマーシャルのキャッチコピーとかで「気持ちいい」みたいな言葉が出てくる時代ですけれど、当時は気持ちいいっていう感覚でものを選ぶっていうことがなかったんですね。今は「ものを買わない時代」なんて言われたりするけれど、自分にとって価値があって必要なものはみなさん買われている。だから“買わない”のではなく、“選べる”ようになってきたのだろうと思っています。パンデミックを経験したことで、みなさん時間の余裕ができて、自分に向き合う時間が増えたから、もの選びに対する感覚も変わってきたんじゃないかな。 cumi:日本は、みんなと同じものをほしがる傾向がありますよね。だけど、「こう思っているのは自分だけなのかも?」 っていう、みんなそれぞれ自分の中にある感覚の部分を少しずつ信じるようになってきているのかなって思います。 山藤:そうだね。そこはシシフィーユの「自分を大事にする」っていうブランドコンセプトとも通じると思っていて。もちろんトレンドみたいなものはあるけど、ただ上質だから買うとかそういうもの選びではなくて、自分への投資の仕方っていうのが成熟してきたのかな。そういう意味ではパンデミックがもたらした良い側面と言えるのかもしれないね。 ―「偏るけれど、こだわらない」。こだわらないけれど、気持ちいいっていう感覚にはとことん偏っていっていきたい(山藤) cumi:今日話を聞いていて、やっぱり山藤さんはブレないなと思いました。7年前からずっと変わらずに自分の感性を信じているじゃないですか。どこの枠にもあてはまらない、そのするどい感性の源はどこにあるんですか?  山藤:子どもの頃からわりと真面目で人に迷惑をかけないように普通に育ってきたんですけれど(笑)。でも普通の会社員だった私がフリーランスになって、その当時は決められた肩書きもなかったから、それだったら一層「◯◯の人ね」って言われないようにしようっていう気持ちはありました。そもそも枠にはめられる要素もなかったから、それだったら何にもカテゴライズされずに、ただただ自分の感性を信じて、気持ちいいことに偏っていこうと決めて。 cumi:いい子でいた反動みたいなものはあったんですか?...

# BACKGROUND# SOFTNESS# 自分らしく生きる

「こだわり抜いた生理用ナプキンがブランドの起点となった」ーSISIFILLEのはじまりー cumi

2022年8月8日にSISIFILLE/シシフィーユはコンセプトを改め、オンラインストアを併設したオフィシャルWEBサイトをローンチしました。立ち上げから約7年、これまでを振り返り、経験してきたことやその頃の思いを当時企画/PR/営業を担当していたcumi(現ブランドコミュニケーター)が語ります。 ―「もっと早く使えばよかった」。産後、生理の不快感から解放してくれたのは布ナプキンだった シシフィーユがスタートしたきっかけは、ブランドの代表的アイテムである生理用ナプキンでした。出産と育児休暇を終えて職場に復帰した私が、社内で5、6年あたためられてきたオーガニックコットンナプキンの企画に出合ったことが原点にあります。私自身、出産後に一般的なナプキンや母乳パッドで突然肌が荒れるという経験をしました。それまでナプキンをつけていて不快に感じたことはなかったのですが、子どもを産んで肌が敏感になったことで一部の化学繊維に反応するようになりました。その時必要に迫られて使ったのが布ナプキンでした。使いはじめた途端にかゆみや不快感から一気に解放されるという、それは衝撃的な体験でした。使い始めるまでは、正直どこか「取り扱いにくそう」という思い込みから手を出せずにいたのですが、実際に使ってみると、「もっと早く使えばよかった」と思えるほど爽快で、まるで肌と一体化しているようなつけ心地でした。感じ方は人それぞれだと思うのですが、私の場合、デリケートゾーンに近い下腹部に感じていた痛みが和らぎ、つけていると硬くなっていた身体がほぐれていくような感覚になりました。 ―布ナプキンに近いつけ心地の使いきりナプキンがあったらいいのに! ただ、小さな子どもを抱えながら布ナプキンだけで生理期間を乗り切ることは、その時の私には難しく思えました。初めての子育てで、まだ目が離せない子どものお世話をしながら家事をこなすことで精一杯。子どもを寝かしつけた後に自分の布ナプキンを洗って干すというたった少しのことさえ負担に感じられたのです。外出時は特に、布ナプキンの管理に不安があり、やむをえず一般的な使いきりタイプのナプキンに頼っていました。 おりものシートだけでよかった授乳中は問題なかったのですが、卒乳をして再び生理が来るようになってからは布ナプキンだけでは煩わしさがあり、「布ナプキンに近いつけ心地で使いきりのものがあるともっと楽に過ごすことができるのに」と、日々感じていました。そんな時に目の前に現れた「使いきりタイプのオーガニックコットンナプキン」。出合うべくして出合ったと思わずにはいられない、私にとっての運命のアイテムでした。 ―布ナプキンを無理なく続けるための補完アイテムとして 「このナプキンは多くの人に愛されるようになる」という自信は初めから強く持っていました。その根拠には、自分の体験しか持ち合わせていなかったのですが (笑) それでも、憂鬱な生理期間を少しでも楽にしてくれるアイテムに出合うことは、目の前の景色が変わるほど革命的なことだと確信していたからだと思います。一方、長年オーガニックコットンの生地を販売してきた会社としては、布ナプキンを生産・販売する顧客の皆様が嫌な思いをされないかと懸念していました。でも私は、それに対してまったく不安はありませんでした。シシフィーユのサニタリーパッドはふっくらと厚みがあり、布ナプキンのつけ心地に近いものがあったことからも、布ナプキンを無理なく続けるための補完アイテムになると見込んでいたから。むしろ、布ナプキンを使うきっかけにもつながるプロダクトだと考えていたのです。  ―従来のナプキンにはなかった、こだわりぬいたビジュアルデザイン 生理用ナプキンのパッケージとしてそれまで当たり前だった過度に派手なデザインや、ナプキンの絵が大々的にプリントされたようなパッケージとは真逆のものを描いていました。本当に求められるパッケージ、それは買う時に隠す必要がなく、お家でもそのまま置いておきたくなるもの。シンプルでインテリアの邪魔はしないけれど、手に取った時に気持ちが高まる、そんなイメージ。そういったものがなかったからこそ、パッケージは必ず納得のいくものにしたいという思いが強くありました。 また、サニタリーパッドについてはサイズや入数、経血の量をあらわすマークなど、必要な内容だけをシンプルに印字し、不要な要素は極力削ることにこだわりました。様々な売り場で扱われることを想定して、生理用ナプキンであることがわからないようにロゴだけがプリントされた面をつくるなどといった工夫も。このようなビジュアルにおける細やかな配慮は、ブランドの立ち上げからアドバイザーとしてチームに参加してくださっていたYORK.代表の山藤陽子さんとグラフィックデザイナーの田部井美奈さんの存在なくしては実現できなかったことです。自信を持って良いと思えるプロダクトだからこそ、パッケージの遊び心はとても重要だと捉えています。山藤さんと田部井さんが思いを形にしてくださったことで、心を掴む意外性のあるパッケージは、今ではシシフィーユにとって欠くことのできない重要な要素になりました。 ―シシフィーユのプロダクトが自分を労わるきっかけになってくれたら コンセプトには、ブランド名を決めていく過程や企画を進めていく中で見えてきたことをそのまま採用しました。私は子育てをしながら働くという経験で日々感じることを原動力に、同じような環境にある人や、現代社会で様々な葛藤を抱えて忙しく生きる人たちを元気づけたいという気持ちが強く、プロダクトを通して少しでも「誰かの力になりたい」という思いをコンセプトに込めました。ブランド名は、意見を持ち寄り、話し合いを重ねて決めました。最終的に辿り着いた「SISIFILLE/シシフィーユ」は、「私たちは女の子」という意味も持つ造語。女の子というマインド・MOODは、何にもとらわれることなく心に持っておきたいもの。それが自分を優しく包み、労わる気持ちにつながる。忙しいとつい雑になってしまったり、疎かになってしまったりするけれど、シシフィーユのプロダクトが自分を労わるきっかけになってくれたら。「うんうん、わかる!そうだよね!」という共感から生まれたこのブランドスピリットは永遠です。 ■ cumi / SISIFILLEブランドコミュニケーター 幼少期をインドネシアで過ごし、大学卒業後はアパレルで販売やPRなどに従事。2015年自身の体験をいかし、オーガニックコットンブランド「SISIFILLE」の立ち上げを担う。現在はサンフランシスコベイエリアを拠点に、シシフィーユWebサイト内のリーディングコンテンツ企画やSNS、製品企画に携わる。 Edit : Nao Katagiri Text : cumi  

# BACKGROUND# PERIOD# フェムテック

SOCIAL ACTIVITY

SISIFILLEの「SISI」は、コットン産地のひとつであるタンザニアで使われるスワヒリ語で、「わたしたち」を意味します。「わたし」は、シシフィーユを使ってくださるあなたのことでもあり、遠い異国の地で綿花を摘むひとたちのことでもあります。誰一人なおざりにしないものづくりをすることが、私たちの約束です。 私たちシシフィーユは、オーガニックコットンの栽培と、その産地で暮らす人々の生活を支援する「bioRe(ビオリ)プロジェクト」に参画しています。私たちはこのプロジェクトから生まれたオーガニックコットンを使ってものづくりをしながら、売り上げの一部をこのプロジェクトに寄付しています。   bioReプロジェクトとは bioReプロジェクトは、スイスのREMEI(リーメイ)社が中心となって1991年にインド、1994年にタンザニアでスタートしました。プロジェクトが発足された当時、現地ではオーガニックコットンを栽培する農家はほとんどありませんでしたが、それから30年あまり、今では5000軒近い農家の方々が参加する世界で最も大規模なプロジェクトとして知られるようになりました。そして有機農業を推進する先進的な取り組みとして数々の国際的な賞を受賞しています。 このプロジェクトは、単に農家からオーガニックコットンを買い取るだけでなく、その地域で暮らす全ての人々が自立していくための仕組みをつくっているのが他にはない大きな特徴です。 ― オーガニック農業支援 農薬と化学肥料を使った一般的な農業をしていた農家さんが、有機農業を始めるためには正しい知識と技術の習得が不可欠です。 bioReプロジェクトでは、設備の整ったトレーニングセンターを建設して、有機農法やバイオダイナミック農法(※1)のトレーニングを行なっています。センターから離れた地域では野外学校を開き、派遣した講師によるレクチャーを行なっています。※1バイオダイナミック農法:オーストリアの学者ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)が提唱した有機農法で、農業が天地の動きと密接な関係があることを説いた。 ― 教育支援 農家のある地方の村には学校がないところも多くあります。また、基礎的な教育を受けられない子どもも多く、遠くの町まで学校に通い始めても授業についていけないことが多くあります。そういった実態をふまえ、無償で教育をうけることのできる学校を建設しています。 ― 健康のためのインフラ整備 ① 医療の提供 インドでは、病院のない村がたくさんあります。そこで、「ドクターカー」と呼ばれる医療バスで医者を乗せて地方の農村を回っています。ドクターカーはレントゲンや心電図をとることのできる設備を備えており、薬は一般的なものの半額程度で提供されています。病を患った人が適切な治療を受けられるよう、専門医が地域を訪問する「ヘルスキャンプ」と呼ばれる取り組みも行われています。これにより、これまで医者にかかることが難しかった地方の人々の健康を支えています。 ② 安全な飲み水の確保 タンザニアでは乾季になると川が干上がり、安全な飲み水を手に入れることが困難になる地域が多くあります。水を手に入れるためには、何時間も歩いて水を汲みにいかなければいけません。そこでbioReは各地域に井戸を設置するための支援を行なっています。費用と、建設と維持のノウハウを提供し、建設自体は地域の人々の手によって行われます。学校には雨水を貯めるためのウォータータンクも毎年設置しているため、子どもたちはいつでも安全な水を使うことができます。 ー 就農のための資金援助 コットンの栽培にはさまざまな道具や設備が必要で、就農の準備には多くの費用がかかります。それを補うためにbioReは契約農家に対して3年間無利子で資金を貸し付けており、その返済には生産したコットンを充てることもできるようにしています。   ― バイオガスプラントの設置 bioReでは、家畜の糞を燃料に利用するバイオガスプラントを各家庭に作ることを推進しています。 バイオガスプラントは一般の人でも簡単に作ることができます。タンザニアでは家の中で火を焚いて調理をするのが一般的ですが、これはすすが出ないので健康を害することもなく、薪を集める時間も省けます。薪として使っていた木の伐採を減らし、CO2の削減にも大きく繋がっています。このバイオガスプラントを各家庭に設置する費用も、bioReは無利子で貸し出しています。   ― 女性の自立支援 女性の働く機会や社会への参加を増やしていくために、手紡ぎや手織り、手刺繍などの手工芸で収入を得られるように支援しています。女性グループに布の織り方、縫い方を指導し、出来上がった製品を買い取っています。   すべての“わたし”に平等な “やわらかい世界”...

# BACKGROUND# BIORE PROJECT# FAIRTRADE

TEXTURE 

「気持ち良い」「安心する」「心が軽くなる」 SISIFILLEを立ち上げてからこれまで、多くのお客様から頂いてきたコメントです。コットンは自然由来の素材なので肌なじみが良いというのはありますが、このテクスチャーによって私たちが安心感を得られたり、緊張感から解放されるような気持ちになったりするのはどうしてなのか。 肌に触れることが持つ癒しの効果は昔から知られていましたが、そのメカニズムの多くはここ最近の研究で明らかになってきました。根本にある大きな要因の一つは、皮膚感覚が脳の働きにも大きな影響を与えているからだということです。チクチクする服を着た日はそれが気になって仕方がなく一日中イライラする、逆に肌ざわりが決め手で選んだような上質な服を着た日にはとても気分が良く周りの人にも優しくなれるような気がする。そんな経験をしたことはないでしょうか。脳だけでなく、肌の感覚でものごとの捉え方が変わってきたりもする。肌ざわりが感情をも左右することがあるのです。 肌ざわりが良いものを身につけることで心が穏やかになり、自分自身に優しくなれる。そして周りに温かい気持ちで接することができたり、互いを思いやったりすることができるようになり、ポジティブな相乗効果が生まれる。つまりは、シシフィーユのプロダクトがやわらかな世界へと繋がる鍵の一つになるのではないかと私たちは考えています。    ー 皮膚と脳は繋がっている(皮脳同根) 皮膚と脳神経は同じルーツを持っています。私たちの身体は受精卵が何度も細胞分裂を繰り返して形づくられ、胚葉という過程で3つの部位(内胚葉・中胚葉・外胚葉)に分かれます。皮膚と神経は同じ外胚葉から形成されていることから、とても密接で互いに作用しあう関係性にあることがわかっています。皮膚には脳にもある同じ物質が見つかっており、また脳内で処理される皮膚感覚がとても大きな割合を占めていることから、皮膚で感じるものが脳に及ぼす影響はとても大きいとされています。   ー 肌ざわりの良いものに触れることでわたしたちは前向きになれる ハグや抱っこ、手で背中をさするなど、スキンシップが持つ癒しの効果が高いことはよく知られていますが、やわらかいものに肌が触れることでもその効果を得られることがわかっています。 小さな子どもがブランケットやぬいぐるみを持つと安心して眠れるという話はよく耳にしますが、その時のブランケットやぬいぐるみのことを移行対象と呼び、子どもはこの移行対象に触れることで母親の感覚を思い出して、安心できるのだそうです。また、やわらかいものに触れたり肌ざわりの良いものを身につけたりすると、幸せホルモンの一つであるオキシトシンが分泌されることが様々な研究で明らかになっています。オキシトシンが生成されることで副交感神経がプラスにはたらくようになり、心身ともにリラックスし、ストレスが緩和されます。オキシトシンは授乳時に分泌され、子宮収縮を促す働きがあるなど、女性の体内特有のホルモンとして知られてきましたが、実際は性別や出産の経験に関係なく脳内で分泌されることが最近になってわかってきました。オキシトシンは神経伝達物質のセロトニンやドーパミンの分泌も促すため、不安や恐怖心が抑えられて心の安定に繋がり、コミュニケーションに好影響を与えるとも言われています。   ー 肌ざわりの良さを最大限に感じてもらうため 私たちは可能な限りオーガニックコットン、または自然由来の素材を使うということを念頭にものづくりをしています。コットンは天然素材なので肌なじみが良く、通気性が良いのと同時に吸湿性にも優れています。さらに静電気(摩擦)が起こりにくいため、肌へ負荷を与えず優しく包み込みます。 「経皮吸収」という言葉があるように、体内への入り口は口だけでなく肌にもあります。肌に直接触れる素材であるからこそ、化学的な処理が施されていないオーガニックコットンが最もふさわしいと考え、できるかぎりオーガニックコットンを使用しています。 同じコットン製の生地であっても、さらっとした肌離れの良い生地、シルクのように艶があり滑らかなタッチのものなど、品種や生地の編み方・織り方によってテクスチャーは様々。アイテムごとに生地を選びますが、適したものがない場合には一から生地を開発しています。 そのアイテムを長時間身につけた時に快適に過ごせることを基準に素材を厳選しています。見た目の美しさ考えることはもちろんですが、それ以上に着けていて気持ちが良いかということ、身体がやわらかい状態でいられるかを最も大切にしています。 TEXTILEについてさらに詳しい情報はこちらからご覧ください。

# BACKGROUND# SOFTNESS

ORGANIC COTTON

SISIFILLEは、世界各地から自ら調達したオーガニックコットンだけを使ってものづくりをしています。では、「オーガニックコットン」とはいったい何か。「農薬を使わないで育てられた綿」と一般的には広まっていますが、種から栽培方法、収穫に至るまで、一般の綿とは多くの違いがあります。 ここでは、オーガニックコットンがいったいどんなものか、詳しく説明していきます。 オーガニックコットンとは、有機農業の基準に基づいて栽培され、その工程が第三者機関によって検査・認証された綿花のことです。高度な有機農業の技術と厳しい検査が必要になるため、全世界で生産されるオーガニックコットンは、綿花全体のわずか1%程度(※1)しかありません。 ※1出展:Textile Exchange Organic Cotton Market Report 2021   ー 有機農業の基準 有機農業は、土の中の最も小さな生き物から人類に至るまでのすべての個々、そして生態系全体が、健全で持続可能であることを目指しています。その理念に基づいて策定された有機農業の基準の中から代表的なものをいくつかご紹介します。 ① 化学肥料の不使用 有機農業では、一般的な農作物に使用される化学肥料の使用を禁止しています。その代わりに、家畜の糞や落ち葉などの天然資源から作った堆肥を用いて土づくりを行います。他品種の作物を交代で栽培(輪作)したり、マメ類などを緑肥として間作したりすることで、土中の微生物や栄養素の偏りを防ぎ、健康な土壌を保持することができます。生態系が豊かな土壌は保水性が高く、水の節約や表土の流出防止に役立ちます。農家の方々は肥料を購入する必要がないため、経済的な負担も生じません。また、過程で多くのCO2を発生する化学肥料を使用しないため、温室効果ガスの大幅な削減も期待できます。 ② 有害な農薬の不使用 有機農業では、有害性が指摘されている農薬の使用は認めておらず、原則として化学合成された農薬は使用しません。害虫対策としては、畑の中にひまわりやとうもろこしなどの誘引作物を混植したり、糖蜜などから作った害虫トラップを用いたりします。ニンニクや唐辛子などから抽出した天然の駆除剤を使用することもあります。除草剤や落葉剤なども使用せず、手間はかかりますが、人の手と昔ながらの知恵を用いた方法で対処します。従来の綿花栽培では他の作物に比べて非常に多くの農薬を使用することが問題となっていました。農薬を使用しないことにより、空気・土壌・水質の汚染防止や周辺環境の生態系保全に役立つだけでなく、農家の方々の健康を守ることができます。 ③ 遺伝子組み換え技術の不使用 有機農業では、遺伝子組み換えされた種子の使用を禁止しています。遺伝子組み換えは新しい技術のため、将来にわたって生態系にどのような影響を及ぼすのかまだはっきりとしたことがわかっておらず、予防的観点から使用が認められていません。しかし、すでに世界中で栽培されている綿花の多くには遺伝子組み換えの種子が用いられており、意図せぬ混入などの問題から、オーガニックコットンが広がるための大きな障壁になっています。また、遺伝子組み換え種子は大手種子メーカーによって権利が独占されており、種の多様性や種子メーカーへの依存が問題になっています。自家調達した種子を使用することで、そのようなリスクも回避することができます。   ー 人権の保護 有機農業の根本となる基礎基準を定めたIFOAM(国際有機農業運動連盟)は、「有機農業の原理(※2)」として「健康の原理」「生態的原理」「公正の原理」「配慮の原理」を掲げています。その原理に基づき、オーガニックの原料や製品の生産過程では、自然環境だけではなくそこに携わるすべての人々の人権に配慮することが求められています。いくつかの代表的な取り組みをご紹介します。 ※2 : 有機農業の原理 ① フェアトレード フェアトレードとは、開発途上国で生産される原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組みのことです。流通の選択肢が少ない生産者の多くは常に弱い立場になりがちで、生産した農作物を法外に安い価格で買い叩かれてしまうケースが少なくありません。綿花を生産する多くの途上国でも同様の問題が構造的に存在しています。フェアトレードの場合、フェアトレード最低価格の保証が義務付けられており、生産者の貧困対策と持続可能な生産に大きく貢献しています。 ② その他の社会規範 国際フェアトレード基準や、繊維製品の国際基準であるGOTS(Global Organic...

# BACKGROUND# ORGANIC COTTON

TEXTILE 

SISIFILLEのアイテムに使用する生地は、大きく分けて4つの特徴を兼ね備えています。 ー ORGANIC COTTON 生地に使用する原材料には、タンザニア、ペルー、エジプトといった国々から調達したフェアトレードのオーガニックコットンのみを使用しています。オーガニックではない一般綿やその他の素材は使いません(※1)。 フェアトレードとは、その名の通り公正な取引を意味します。サプライチェーンの中で弱い立場になりがちな農家の方々は、相場より安く買い叩かれることがあり、そのような不当な取引を防止するための仕組みがフェアトレードです。 正当な手順で仕入れたオーガニックコットンに、長年培ってきた生地作りのノウハウを注ぐことにより、本当の意味で豊かな風合いの生地を生み出すことができると私たちは考えています。そして、それらの生地を用いることは、シシフィーユの「やわらかいプロダクト」に欠くことはできないとても重要な要素です。 シシフィーユで使用するオーガニックコットンについて、詳しくは「ORGANIC COTTON」をご覧ください。 ※1:ストレッチが必要な生地を生産する場合のみ弾性糸を5〜10%程度使用します。   ー TRANSPARENCY/TRACIABILITY 私たちは、「トランスペアレンシー」すなわち「透明性」をとても大切に捉えています。透明性とは、全ての製造プロセスをオープンにするということです。まるで農家の顔が見える野菜のように、「どこからやってきたのか」を詳しく知ることを可能にすること、それを「トレーサビリティ」とも呼びます。一見当たり前のことのようですが、繊維業界は製造プロセスが細かく分かれ、とても複雑であるという理由から、なかなか実現が難しい分野でした。 一方、私たちが考える透明性とは、単に製品の“確からしさ”を示すためだけのものではありません。綿花を摘む農家の方々や、生地をつくる工場の方々との有機的なつながりを感じていただくためのツールとして、シシフィーユの「やわらかなコミュニティ」の一つの側面を表現するものだと考えています。 製造プロセスの情報は、ウェブサイトの商品ページや、商品に付いている「Virtual Travel Ticket(バーチャルトラベルチケット)」を通してオンラインで閲覧いただくことができます。   ー MADE in JAPAN 日本の繊維産業の歴史は古く、その長い年月と日本人の勤勉さに裏打ちされた精緻で高品質なテキスタイルは、イタリアと並び世界的にも高い評価を得ています。実際に世界トップクラスのハイブランドの多くが「ジャパン テキスタイル」を採用し、そのクラフトマンシップを称賛しています。 私たちは自社で生地の企画を行い、国内有数の協力工場に生産を依頼しています。主な産地は、和歌山、大阪、栃木、群馬、兵庫、静岡、新潟、愛媛などです。各々の産地にはそれぞれ特徴があり、企画した生地の特性に最適な産地や工場に生産をお願いしています。 工場には定期的に足を運び、私たちのものづくりの意義を理解していただいています。こうして目の届く範囲でものづくりをすることは品質を担保する上でもとても重要なことです。 また、日本の水質は軟水のため、肌あたりのやわらかい生地に仕上げられる環境に恵まれていることも大きな特徴です。これらの要素もまた、シシフィーユの「やわらかいプロダクト」の一翼を担っています。   ー SAFETY & ENVIRONMENT 生地の製造は、「日本オーガニックコットン流通機構(NOC)」の加工規準と、自社で独自に定める基準に則っています。...

# BACKGROUND# TRACEABILITY

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